2007/04/28

Open

"Open"は2001年に発表された、カウボーイ・ジャンキーズの作品です。前作"Miles from Our Home"(マイルズ・フウム・アワ・ホーム)から約三年、ゲフィンからクッキング・ヴァイナルにレーベルを移して発表されたアルバムです。

食虫植物なのか、これまでとはイメージの異なったジャケットは、ゲフィン時代のポップ性への別れを決意したかのような印象を受けさせます。

一曲めの「アイ・ディド・イット・オール・フォー・ユー」から、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドをほうふつとさせる、重い雰囲気が漂います。

カウボーイ・ジャンキーズのこれまでのイメージは、モノクロームでしたが、このアルバムは黒といっても過言がなく、バンドの演奏も重厚で重いものになっています。

各音楽誌の書評はカウボーイ・ジャンキーズのこの変化を割合に良いものとして受け止めていますが、個人的には重いだけで、退屈なアルバムという印象を受け、ほとんど触手が動きません。

2007/04/15

マイルズ・フロム・アワ・ホーム

前作"Lay It Down"から2年余り間隔があいてリリースされた、カウボーイ・ジャンキーズ通算7作目のオリジナルアルバム。

前作"Lay It Down"あたりから、普通のロックバンドっぽい音作りをするようになったカウボーイ・ジャンキーズですが、この作品では、ほとんど普通のロックバンド化してしまいました。

「マイルズ・フロム・アワ・ホーム」をCD屋で見つけたときには、かなり期待して、CDプレーヤーに入れたのですが、正直期待はずれでした。

「ニュー・ドーン・カミング」(New Done Coming)は、これまでのカウボーイ・ジャンキーズにはない、重厚なロックサウンドで始まります。

私自身がカウボーイ・ジャンキーズに求めているものは、そぎ落とせるだけそぎ落としたシンプルでいて、ムダのないサウンドと、ベールのようにかぶさってくるマーゴ・ティミンズのボーカルです。

そういう意味では、「マイルズ・アワ・ホーム」は全般的にはずれでした。

"Miles From Our Home"はカウボーイ・ジャンキーズのアルバムの中で、最も聴く頻度が低いアルバムのひとつですが、ラスト2曲を聴くためだけに、カウボーイ・ジャンキーズ好きにはお勧めします。

"Those Final Feet"は印象的なピアノの演奏で始まる曲で、明るい、抜けたような、音調のピアノながら、どこか哀愁を帯びたメロディーに、マーゴ・ティミンズの物憂いボーカルが見事に重なってきます。

最近のカウボーイ・ジャンキーズの曲の中では、間違いなく珠玉の一曲に数えられるでしょう。

そして、このアルバムにはオマケの1曲が・・・。

4分近くある、このオマケの曲は、初期のカウボーイ・ジャンキーズをほうふつとさせる、隠れた一品です。

どこまでも物憂い雰囲気のマーゴ・ティミンズのボーカルに、さらにディストーションをかけられており、ざらついた、灰色の雰囲気を強調しています。

最後2曲を聴くためだけにも、このやや愚作にあたる"Miles From Our Home"を聴いてみる価値がありますよ。

2007/04/08

Lay It Down 2

しばらくサボってしまいました・・・。

後半はAngle Mine, Bea's Song (River Song Triology: part II)と明るい調子の心地良い曲が続きます。

Bea's Songはベースのリズムが心地良く、春の河原を思い起こさせるような曲で、"Lay It Down"の中では隠れた名曲です。

Musical Keyは一転して、ブルーな雰囲気が漂います。

母親への想いを歌ったような歌詞からは、しわくちゃ顔の白人の婆さんの顔の優しい顔が思い浮かんできます。

森進一(最近、歌えなくなってしまいましたが・・・)の「おふくろさん」のような、重さがないのは、民族の違いなんでしょうか。

Speaking Confidentiallyはバイオリンの奏でるメロディーが印象的です。

アルバムを出すたびに普通にナッテイクカウボーイ・ジャンキーズですが、"Lay It Down"はあたりから、そこらのルーツミュージックをやっているバンドとさほど変わらない印象にになってしまいました。

個人的には、アルバムを丸々聴いて楽しむ方なので、曲によって当たり外れの多くなったこの時期以降のカウボーイ・ジャンキーズの作品には物足りなさを感じます。



08. Angel Mine09. Bea's Song (River Song Trilogy: part II)